高校駅伝と建築

2012年12月23日(日)
今日は博物館の前の東大路通を駅伝が走る日。
この時は、博物館のスタッフたちも、前にでてきて応援しちゃいます。

これは宝ヶ池の折り返し点のあと、復路のみなさん。
みんながんばって〜。と毎年思わず声援をおくるそうです。
後ろにみえるのは、体育館。モダニズム建築で有名な増田友也氏の設計。

ネットで見てみたら、増田友也氏はこんな方だったそうで・・

「その老人は、上下純白のスーツ、白いエナメル靴に真っ白なハバナ帽、それに白髪にという出で立ちで何事にも動じない風情の中、静かに現われて来ました・・・「建築」を志しながらも、その最後には「建築以前」に至ってしまった・・・・・、という文字通りの全き異端」 
出典は下記ブログです
http://norisada.at.webry.info/200612/article_1.html


目にみえているけど、目に見えていないものがたりの風景が京大の周囲にはたくさんあります。

また、つれづれにご紹介していきましょう


「古事記と宇宙」大和郡山にて

2012年11月24日(土)

奈良・大和郡山城ホールで「古事記と宇宙」というイベント。
柴田花山天文台長が、CD「古事記」という組曲にインスパイアされて、延々と200枚近くの宇宙の映像をつけた45分間の映像作品の上映と、作曲家・ミュージシャンの喜多郎さん自身の演奏。前日にはシンポジウムもいろいろ。

今年は「古事記」編纂1300年だそうで、稗田阿礼の里という大和郡山市が一年間かけた古事記記念イベントのエンディングとして行われました。

5月の日食講演会で、京大時計台ホールではじめてこういう試みをしましたが、今回の映像は、柴田台長の指示のもと、京大学術情報メディアセンターのMさんとIさんが何ヶ月もかかって最後は徹夜連続で仕上げたもので、それはそれはクオリティが高い。

太陽の活動期の四次元映像や日食、オーロラ、惑星、恒星、星雲、彗星・・数え切れないほどの天体の映像が、ダイナミックな音楽とぴったりに次々映し出されて息をつく暇もありません。

どかんどかんと小爆発を繰り返す太陽、磁気嵐を出しまくり、そして時に沈静する。
そんな中で、地上の生命の有無を考えるのすら意味がないように思えて、威張ってる人間も逆に太陽と同じ「物質」の一部なんだ、と強く思った一日でした。

最後の三分の一は、日本の天文学を1300年近く、淡々と俯瞰した歴史でした。7世紀から天文観測のことが史実として残っているそうで、日本でも人々はずーっと空を見つめて生きてきたなぁ、と胸が熱くなりました。上映が終わった後は、水を打ったようにしーんとして、それから拍手の嵐。

いや、この映像すごいから、博物館でまた上映してほしいなぁ。




医学部旧解剖学教室・紀行

2012年11月10日(土)
ホームカミングデーの続き・・学内見学。医学部の構内は滅多に入らない。なんとなく気後れがする。そんな中、この「これなら懐かしい」感満載の木造の建物、かなり朽ちかけ。これが旧解剖学教室。周囲を見渡すとみな新しいしゅっとしたビルばかり。


 中に入ると堂々としたイスの並ぶ大教室。

米国ANSONIA社の時計。
1854年設立、一世を風靡したが、1880年火災に遭い、1929年帝政ロシアへ売却、工場は閉鎖されたという。今でもアンティーク時計として人気があるようです。



 教会を思わせる階段教室のイスの座面は半分に折れる、机も半分にあがる。きっと「起立、礼、着席」か、明治時代は、何かに向かって全員敬礼をしたからか。
ところで、今の学生は「起立、礼、着席」などするのだろうか?

黒板の横には愛宕山の「火廼要慎」のお札が。私が学生時代にも下宿の台所にも、実験室にもどこにも貼ってあったものだ。

 黒板の横には、小さな手洗い。教官がチョークで汚れた手を洗ったか。解剖教室だから・・というには小さい。

そして「火廼要慎」の壁の下にはこんなものが・・

手回し式の巻き上げ機。なんの?・・そのワイヤーの先はこれ。


最新式のスクリーンのカーテンを開閉するためのもののようだが、ボロボロの姿。


 外から見えた煙突は、シャレでなく暖房器具。そして、この広い教室の最後列に2箇所、その「暖房」はあった。これ、「柱」ではなくて、煙突のトンネル。穴から暖気が入ったことだろうが、煙ももくもく?(笑)。それより、大教室のしかも一番上の段の端っこにあっていかほど暖かさがましただろう。いやいや、昔の学生さんは身体が鍛えられてたかな。



窓も塗装は剥げ、どこからか入った枯れ葉が積もっていた。
この中に学生たちが真剣な顔で勉強していたころ、この窓の外の風景はどんなだったことか。

さて、この「解剖学教室」、古きを温ね、新しきを知る、ということで、リニューアルして教室になるそうです。暖かみと、真摯さと、それらの歴史を充分感じられる教室になりますように!

長いレポート終わりです。

ホームカミングデー

2012年11月10日(土)
京都大学ホームカミングデーでした。
他の同窓会と連動できるように、昼間の講演〜昼間の懇親会。講演は鳥越俊太郎氏。

博物館にちょっと戻って大急ぎで懇親会にでたら、あら残念、目当てのチアリーディングは終わってました。仕方無いので、チアの方に、ちょっとポーズ!
彼女たちは元気いっぱい。いつも、体育館の階段で練習。それはジャージー。今はユニフォーム。かわいい。

最後の〆は、応援団長さん?のエールと京大の応援歌をうたう。
でも、この応援歌、知らない(笑)。隣の先輩が「え〜?知らないの?私は体育会だったからなぁ。毎週歌ってたわよ」と。

三高寮歌なら歌えるんだけどな・・吉田山に歌碑もあるし。



最後の審判

2012年10月22日(月)
我が輩は、コンクリートの階段、のようだ。
名前は・・昔あったような気がするが、遠い昔なので思い出せない。
いや、一番上の段はイスのようではないか。

ボールを追う歓声がなくなって久しいが、平穏で安らいだ日々を送っていたと思ったら、十日ほど前に身の回りで大きな工事があって、足下は小ぎれいな砂利が敷き詰められた。

あー、いや、私はトマソンではない。
無用の長物かもしれないが・・。好きでここに立っているわけでもない。



そう、かつては、青春のシンボルだったテニスの審判台であった我。
流行のコンクリートで作られ、ちょっとかっこいいものだった。
大学の研究に疲れた若き学者たちが、汗を流して気分転換しただろう。
研究室の窓から、そっと眺める恋物語もあったかもしれぬ。

しかし・・・いつか、テニスコートが復活する夢もかなわず、この秋、コートだった地面はアスファルトで固めた駐車場になり果てた。
我はそれをただじっと見ているだけ。もう一度だけ、審判をしたいものだ。最後の審判を。

大きな音だけど

2012年10月20日(土)
後期が始まって、学業にクラブに熱が入ってきた大学の今日この頃。

土曜日は、応援団が堂々と練習する日です。
そういえば、最近は、授業中に応援練習をしてはいけないのか、平日は静か。

体育館の前で、チアガール、応援団のホーン、そして大きな声のエール・・・・
どれをとっても「青春」そのもの!
この体育館の設計もえーーと、近代建築の・・えーと、誰かです。
ちょっとコルビジュエなどの影響がありそう。

バス停でバス待ちの人も、眩しそうに、応援練習を見物。
こういうの、いいなぁ〜。まさしく、大学の風景。

タクシーで通りかかった瞬間、大音量の太鼓とホーンが鳴って、運転手は「わぁっ、びっくりした!」と叫んだけど、それでもにこやか。大人はそういう器量がないとね。

今週は入場無料!

2012年10月10日         ★お知らせ★
山中伸弥先生がノーベル賞受賞されたのを記念して、今週一週間は、博物館は入場料が無料になります。すごい、阪神優勝セールみたい(笑)。大学も柔らかくなったもんだな〜!と感心!

ただし・・・・山中先生の再生医療基礎研究、iPS細胞などに関する展示は、現在、博物館にはまだありません。そう遠くない先にノーベル賞関連の展覧会があると思います。

是非なんどもお越し下さいね!

と、ここまで書いて調べたら、ツィッターで「【速報】 京都大学、山中教授ノーベル賞受賞記念で10月9日の全授業を休講に」という偽情報が広まっていたらしい・・・。まぁ、おふざけ程度でいいけど。

「博物館が一週間入館無料」はホントですよ!


そりゃノーベル賞


2012年10月8日(体育の日)
今日、夕方からノーベル賞の発表があると聞いていて、4時前からヘリコプターがバタバタしたので「おっ、山中先生かな?」と思ったら、やっぱりそうだった!
山中先生、iPS細胞でノーベル賞受賞

やった!って感じです。山中先生の講演会は聞いたことがあるけど、本当に真摯に医療の原点みたいな「患者を救う」をミッションとしてるといわれた。こういうのって、野口英世の時代で終わってるかとおもって気恥ずかしかったけど、堂々といわれる彼に頭がさがった。

また、現代は「特許競争」があり、ほぼタッチの差くらいで、世界中が争って研究しているため、法律など精鋭の特許専門グループが強力にそして上手に申請を進めないと、特許を取れない。
特許をとれないとどうなるか?。特許をもつところにライセンス料を払わないといけないから、研究費、薬価、医療費が膨大となり、助かる患者さんも医療を受けられなくなってしまう(とは私の推測)。
もちろん研究費もだが、この大事な特許専門スタッフたちの給料確保の為に、山中先生はあちこち寄付金集めに奔走され、自らマラソンも走って賞金を集めておられた。話題にもなるが、マラソンなんてほんま身体張ってて、たおれへんやろか?と思うくらい。

だから、今回のノーベル賞はとっても嬉しい。やった!
これで、特許グループも少しはお金がまわるし、特許も押さえられやすいし、日本の将来の医療にとってもほんとに助かった!と思う。全部安心はできないけど。

これから、だからこそ、京大の薬学部も頑張って欲しい。
ダーティな教授もいたが、そんなことしてる場合ちゃうで!と思う。

以上、興奮したマダムの独り言でした・・




古事記と宇宙、稗田阿礼の里で

2012年10月5日(金)
あれっ、ちょっと日記が逆戻りですが・・
今年の5月の金環日食の時に時計台ホールで行った「日食講演会」、その時に、花山天文台(理学部)の柴田台長が、音楽家の喜多郎さんのCD「古事記」と宇宙映像をミックスした映像を上映したり、二人でお話をするというおもしろい企画がありました。

こんどは、11月24日に奈良の大和郡山の「城ホール」にて、再演。
大和郡山市の「古事記1300年祭」のエンディングだそうですが、こんどは映像もグレードアップして万全の態勢!
大和郡山には、『古事記』編纂に大きく関わった稗田阿礼を祀る賣太神社があります。1000年以上前の日本のはじまりのお話と、何万光年という宇宙や太陽と・・とにかく、スケールのおっきい催しになります。

今日、柴田先生、喜多郎さん、(奥様のキーボード奏者)KEIKOさんほか、集まって打合せしました。記念写真をぱちり。

それにしてもいつも柴田先生は「嬉しいな!嬉しいな!」というお話のなさりかたでたくさんの人々を巻き込んで行かれます。ほんと、すごい人です(笑)

大学は宝箱!

2012年10月8日(日)
京都の大学が連携した「大学は宝箱!」の展覧会、が始まりました。
ほんとに、いろんなお宝があります。
考古学、古文書、木乃伊、美術品、民俗学資料、浮世絵それから・・とてもとてもたくさん。
写真は、現代美術作品、榎忠さんの鉄の作品。榎忠さんといえば、以前神戸に対談をみに行きました。

大学っていろんなものを持っているんですねぇ。それぞれの大学の特色や歴史が垣間見られて、おもしろいですよ。

OHP

2012年9月29日(土)
京都府庁の旧館は、1904年に建てられた洋館建築(過去にミュゼップのスタッフが結婚式をした)
http://www.pref.kyoto.jp/qhonkan/index.html

ここでのアートイベント「観光地」(A few hours EXHIBITION “The Place for Lightseeing)の話を少し。
観光はsightseeingですが、これはlightseeing そう、光の展覧会。
http://nobutosuda.org/観光地/


壁一面に、水油霧・・の模様が次々に展開するなか 箏、ダンス、自作パイプオルガンなどのアーチストが演奏して、全部融け合う数時間。


一番のポイントはこの光画、コンピュータではなくて何台ものOHP(オーバーヘッドプロジェクタ)の上のバットの上にその場にスポイトや霧吹きで色を垂らしていく、アナログなもの。この非可逆で一過性のアートがすごく美しい。

OHPといえば、以前は授業や講義で必須のものだった。
いまやパソコンが当たり前だが、こんなところでOHP大活躍。こちらは深みもあって、ちょっとハラハラ感や、ほんとに「同時性」という点でもすぐれている。

芸術とサイエンスって、分けて考えられるけど、こういう接点はいいよね。
20代の人たちがやってるし、見に来てる人たちも98%は20〜30代のアート系(笑)。(2%?、はい私です)

こんなことをやったり楽しんだりして、みんな たのもしいなぁ。




小望月(こもちづき)

2012年9月29日(土) 
明日は中秋の名月、でも台風が来てるので、明日は雨?。
今日のスタッフSさんは沖縄出身なので即座に「今沖縄に台風いますよ」。

十五夜の前の日の月は「小望月」「十四日月」というんですって。
十六夜、立待月、居待月、臥待月・・などと十五夜のあとの月は名前がたくさんついているのに、前は素っ気ないですね。日本人は、「先取り」より「名残」を惜しむ民族なのかな。

さて、今日の元気ゲストは、愛知淑徳大学人間情報学部・菅野ゼミの学生さん。先生は好奇心満載のおおらかな方で、ショップをひらひら歩き回っては、「なにこれ?」「これは?」「わぁ、見たい!」「開けてもいい?」の連発。

棚の上のほうに吊したイカの布模型(教材)を目ざとく見つけられると、「見たいわ〜」「下ろしましょうか?」「いいのん?悪いわね〜」とおっしゃるが、「ここチャックになってて開けるんですよ」と見せると、学生さんたちがわっとたかる・・いえ、寄ってきて「こうなってるのか〜」と触りまくる、お見事連携。

私が「写真撮ってブログに挙げてもいいですか?」とお尋ねすると「じゃ、『イカの勉強にきたのではなく、研究資源デジタルアーカイブという固い勉強をしに来たんです』と書いてね」と打てば響く御返答。学生さんも、はきはきして、夢がいっぱい、「じゃこれから、学食に行きたい人は手を挙げて」とトントンっと進めて行く、すがすがしい皆さんでした。さすがの スガノゼミご一行様でした。(・・・マダムのおやじ化進行中)



敬老の日

2012年9月17日(月・祝・敬老の日)
敬老の日、というわけではないが、月曜が祝日だと、博物館の休館日なので、のびのびと休める貴重な休日。
今日は、BIWAKOビエンナーレ、滋賀県五箇荘まで遠出。
10箇所ぐらいに点在する、さまざまな歴史的な旧商家などの中で、アートの展覧会をしていて、わたしたちは町をうろうろしながら、旧中山道沿いの古い町並をあじわいつつ、旧豪邸も入っておくどさんなども見ながら、そこに置かれている現代アートも楽しむ、という美術イベント。
http://www.energyfield.org/biwakobiennale/

その、町歩きの途中でたまたま見つけた、アート作品じゃないけど、ふるい滑り台。
閉鎖された更地にぽつんと立っていた。

あいや〜。すっごくかっこいい。
子どもの時にこういうもので遊ぶってしあわせだよねぇ、と思う。

懐かしくなって、しらべたら、コンクリート滑り台サイトがあった。
http://doneslide.fc2web.com/2003Q3/t-20030709.html

でも、この螺旋のサイロみたいな滑り台はなかなかの存在感で立派!



もう秋だった!

2012年9月16日(日)
ありゃ〜。スタッフに「このごろちっとも更新されてませんね」とお目玉を。
はっと気がつくと、もう秋。

冷たいドリンクをいれると、描いてある絵の色のかわる恐竜グラスも、あと2個。
秋だからもう注文しない。

ちなみに、このグラスの仕入れ元会社の女性社長さんがこの秋引退された。
ミュゼップの開店当初から、さまざまなアドバイスと励ましで、随分勇気づけられたものだ。
仕事は、やっぱり人情が必要やなぁ。
今度はわたしが、だれかを励ます番かな?とおもいつつ。

子ども文楽体験其の弐

2012年8月8日(水)・・昨日の動画をアップしてみました。
何人もの子どもさんが、次はわたし!僕!と並んで、順番にすっごく楽しそうにやりました。
ああ、「寝床」のたまごたち・・(笑)。

君たちのひいひいおじいちゃん(おばあちゃん)の、またひいひいおばあちゃん(おじいちゃん)のまたひいひいおじいたちゃん(おばあちゃん)たちが、大好きでずっと続いてきた文楽という芸能を、君たちもたっぷり楽しんでみようね!。
300年間も愛され続けた芸の命って、すごいよね。知らずにいるのなんて勿体ない。
さぁ、大きな声を出して、隣の気配を感じて、間をとって・・そら、客席が沸いた!

こども文楽体験

2012年8月8日(水)
体験EXPOは浄瑠璃。いつも文楽劇場などにご出演の豊竹英大夫さんと竹澤團吾さんが先生。まずは「傾城阿波の鳴門」の素浄瑠璃を聴かせていただき、その後、ひとり一人見台の前にすわって・・見台の前に座るなんて、そうそうできることではありません。漆塗りの立派な見台・・「父さんの名は・・」と声を張り上げました。そして、太棹三味線を弾かせてもらいました。ギターならお父さんのを弾くこともあるでしょうが、三味線は、ないでしょうね。
みんなだんだん目をきらきらさせてとっても楽しそう。
実は館長もやりたかったし、お父さんもやりたかった・・。でついに。


最後は子どもだけで、浄瑠璃語りと太棹で一節。
これは動画にして、「其の弐」に。
すっごく楽しかったね〜。
いつか文楽劇場であえるかな。
ものすごく贅沢な二時間でした!!

体験EXPOは「文楽へおいで!」英大夫が来館!

2012年8月7日(火)
明日から、体験EXPOが始まる。恒例の子どもワークショップ。
ぎっちぎちにプログラムがあるんだけど、マダム企画はこれ、「英大夫の文楽へおいで!~浄瑠璃体験〜」です。
あ、大人も飛び入り参観歓迎。
明日2時半〜4時半、第3講義室にて。
今の子たちには、マンガの方が身近かな?(笑)

はちみつの日大盛況

2012年8月3日(金)
はい、8月3日ではちみつの日。ドラートの大久保店長に、はちみつなめ比べを含む、ふかーいお話を聞きました。ロビーでしようかと思ったのですが、学生の集団が来館中だったのでショップ内でやりました。ちょっと狭くて立ち見になってしまい、ごめんなさい。

中京区の区役所の屋上で養蜂している話、京都市内のミツバチのやってくる花のたくさんの写真、蜂に刺されない虫除け服まで持参、もちろん、熱帯の蜂蜜、ロシアの蜂蜜、栗、いまは高値のレンゲの蜂蜜など・・・とっても内容の濃い一時間でした。

ミツバチが集める蜜は、一生でスプーン一杯分。「一滴も粗末にしないであげてね」と大久保さん。なるほど!
もったいない、とは経済効率のことではなくて、命の営みを大事に思うこころなんですよね!

また、驚いたことにこの博物館の基礎として大事な故・井上民二さんの本の中から、自然に向かう心境のくだりを読み上げてくれました。感激。

こんどはみつばちの日もいいな(笑)



8/3ははちみつの日


またまたこの日がやってきました!
8月3日ははちみつの日。

ミュゼップでははちみつ専門店「ドラート」の協力を得て、ミュゼップ子どもサロン「はちみつの謎をさぐれ!」を催します。

めずらしい熱帯雨林のはちみつから、ミツバチ北限?の蜂蜜まで、きっと味比べできると思います。これが色も味も粘度もちがうんです!
夏休みの宿題にどうぞ!

日時 2012年8月3日(金)午前11時半〜12時半
場所 ミュゼップ内
参加 無料 予約不要
講師 大久保ひとみ(はちみつ専門店ドラート店長)
内容 はちみつの話、「花」によって、そんなにはちみつの味が違うの?
   〜味比べしよう〜



我が町の誇り

2012年 7月 11日 (水)
宮城県雄勝から中学生がやってきた。津波で辛い思いをした子もたくさんいると聞いた。
で、今日は校外授業。博物館で地質学の教授の授業を受けに・・と思いきや、名産の「雄勝硯」のプレゼンを中学生が行うことになった。
もじもじして、かわいい・・。とマダムの点は大いに甘い。
全然しらなかったけど、雄勝の石は二畳紀(2・3億年前)に属する黒色硬質粘板岩、層状になってぎゅっと圧縮されているので、薄く剥がれ、東京駅の屋根のスレートとしても使われているそうだ。今度、上京したら見てこよう。
お皿やお香立てとして、キュートな雑貨商品でした。
折角のご縁なので、数点、ミュゼップに置いてます!。
雄勝って、そういえば、とっても勇ましい名前だなぁ。

サヨナラ・ココカラ

2012年7月3日(火)
博物館で次々と面白そうなことを考えついては、どんどんやってきておられたピチピチ活きのいい先生が関東へ。名残を惜しんで博物館の教員や職員の方たちで、ささやかに懇話会。。

そして、定番の巨大アンモナイトの前で集合写真。三脚のないタイマー撮影は、いつも上半分に構図が片寄っててちょっと、間が抜けている。まいっか。

このアンモナイトの前で何度集合写真を撮ってきたんだろう。そしてこれからも?
別れと出会いとの交差点、そして、アンモナイトは今日もだまって見てくれている。
コレカラモガンバッテ。


研究人はこんなんらしい

2012年6月30日(日)
つづけて・・今日は子ども博物館の日。
机が広くなって、いつでも誰でも何時間でもウェルカムの、すごく贅沢な好奇心コーナー。個性豊かな研究スタッフや学生スタッフがいつもニコニコとお客さんを待っている。

例えばスタッフTさんの場合・・・考古学専門、子どもが来たら、バラバラの出土土器を組み立てるクイズ。暇な時に私が「やらせて〜」というと、「どうぞどうぞ」と言う割に、「へたやな〜、子どもの方が早いで」とチャチャを入れる。

そんな彼女の大好きなものは「銅鐸」。
夢は、ほんものの出土したての土まみれの大型の「銅鐸」に抱きつくこと。
へー。・・へー?。
いまはミニチュア模型の銅鐸でガマン、とほっぺたにすりすり・・・。
好きな道はこうなん?。


縄文の木

2012年6月30日(土)
以前京大の構内で見つかった縄文時代の木が、防腐加工を経て、ロビーで展示(7月14日まで)されている。粘土層の中に埋まっていたので、この水分をポリエチレングリコールで置換させたものだそうです。
これには「斧」の痕跡がついていたので、縄文人の生活を想像することができて、ロマンチックです。
一度、見に来て下さい。

ちなみに、この説明ボードの裏は、キリシタン墓碑があります。
2mの間で時空がひとっ飛びです(笑)

お返し

2012年6月
春に京大を退職された大好きな先生から、ご丁寧な退職のご挨拶が届き、猛感激。
手作りのお菓子とご自分の好きな珈琲にお手紙添えて、箱からリボンからラッピングから・・すべてあれこれ考えてこれらを求めて奔走されたに違いない。(実は私もこのショップを始めてから、それまで何気なく捨てていた袋や箱、実は揃えるのが大変なのを思い知った)
ネットでお取り寄せキー1つ押すだけで宅配が可能な今の時代に、この心づくしには涙が出ました。

先生のご研究も素晴らしいに違いない(私は教え子でもなんでもないので)が、この「心映え」も研究者に必要で、全人格として尊敬されていたのだと思う。
ミュゼップもこうありたいもの。
少しでも見倣いたいと思う。

先生ありがとうございました。



みゅーまんが「脊椎動物大集合」

2012年6月14日(木)
企画展(http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/uploads/fckeditor/000013_20120510142747a193e5d3.jpg)にあわせて、ミュゼップまんが作ってみました!
「脊椎動物みんな集合!」ってとこをまんがにしてみました。うーん、ちょっとむつかしい・・
2階で苦笑してるかな(笑)

みゅーまんがの感想お聞かせ下さいね。


個性的な人たち

2012年6月6日(水)
さて、「陸上脊椎動物の多様性と進化」の企画展が始まりました!
つまり、お魚以外の動物・・なんですね。カエルやトカゲ、蛇、カメ、蝙蝠、ネズミ、パンダ、カモノハシ・・・。
会場で会ったトカゲのH先生と博物館の大学院を出たS君。どっちもユニーク!そして、とっても愉快ないい人なんです。研究者の方々と話すと、延々お話がおもしろくてたまらない。
愛情たっぷりなんですよね。
頭の骨も一同に会するとおもしろいですね。パンダが意外でした。


あ、今日は京都では「おけいこごとを始める日」でもありますねぇ。6歳の6月6日。
今からでも遅くない・・と思うワタクシでありました。

ごまちゃん、登場?

2012年6月3日(日)
来週の水曜から脊椎動物の展示が始まります。
こっそり準備中の展示室を拝見、ものすごくいろいろ並んでいて、あっ、ゴマちゃんもいました。さて、かじりついて離れない子どもでてくるかな〜?

アンモナイトも聴きました

2012年5月26日(土)
今日は、深川和美さんの「えっさほいさっさ」ミニライブ。
のどかな昼下がりでした。円周率の歌や、春の小川など、参加型の歌もあり一緒に楽しみました。お手玉(関西ではおじゃみといった)の写真が撮れなかったのは残念。
学生さんが上手かったんです!
ロビーの端のアンモナイトも歌を聴いてたかな。

電気ピアノはいつもA先生に借りて、運ぶのは学生さんたち、みんなありがとう。A先生はオーストリアに出張中。
すごい久しぶりの友人も駆けつけて、あとはみんなでルネ(学食)でソフトクリームでまつたり。

26日「えっさほいミニライブ」やります

2012年5月23日(水)
日食展がおわって、ほーっと一息・・
いえいえ、今週の土曜日26日にいつもの美声にしてハンサム姉さん、深川和美の童謡サロンの東北応援歌声メッセージ「えっさほいさっさ」ミニライブあります!ロビーです。
子ども博物館に来た人もちょっと後ろをふりかえって一緒に聴いてね!

彼女はとにかくすごい行動力の人!、知らないことはまったく動じず、あちこち聞きまくって、NPOも一人で立ち上げちゃったし、いろんな申請や登録もぐいぐい進めてしまう明眸皓歯柳腰の豪傑(笑)。

のべ1000人に届くたくさんの人達からえっさほいさっさのかけ声をもらって、DVDにしました!当日はDVDもお見せします。とっても傑作。みんな作業はボランティア。
東北にハマナスの花を届けます。

さあ、土曜日は、博物館のロビーへ!

そりゃ、金環日食

時計台の前で日食を見る。観測会のあったグラウンドでは8000人も!
2012年5月21日(月)
そりゃ、今日の話題は「金環日食」に決まってますよね!
ご覧になりました?
朝5時過ぎに起きて「やったっ!晴れ」と嬉しくなって、大学へ。
今日はグラウンドで日食観察会とその後、時計台ホールで日食講演会開催。
私は時計台ホールで講演会の準備をしながら、いよいよ金環になるその時、ふと見ると準備スタッフみんな外にでちゃって、慌ただしいくせに講演会の準備は数分間、完全休止(笑)。
一番金環に近い一瞬!
こんなちゃっかり学生さんも↓
ピンホールカメラで、金環日食の太陽を、同好会のチラシに映して「日食のない朝もラジオ体操やってます」と、勧誘してる学生もいました。
ちなみに、日食太陽のピンホール像は「ま」の字の左側に。
何の同好会?・・はい「ラジオ体操同好会」でした。
そうそう、脱線しますがラジオ体操第4って知ってますか?(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=Ep4JAf8hECE

さよなら、渾天儀

2012年5月20日(日)
今日が、「京大の日食展」の最終日。だけど一日早く、展示の目玉の大・渾天儀が運び出されました。これは映画の大道具で使ったモノ。大道具とはいえ太い木でかなり重いし大きい。
エレベーターには入らない。どうしたかというと。。人力で階段を担いでおろす(搬入の時は階段担ぎ上げ)のです。担ぐ・・・というと、三社祭ならぬ、御神輿。そう、このお手伝いの方々は御輿担ぎの方々なんです。たいしたもので、入り口もギリギリ、倉庫もギリギリ。
地域のみなさんのおかげでした。

昇り龍が4頭ついて見事だったこの「渾天儀」、愛着も一入だったので、淋しいです。
暦関係の古文書も、じっくり見る暇がありませんでしたが、是非また展示してほしいものと思います。京大の各学部の図書館所蔵の古文書は大変な価値があるものばかり。
こんどは違うページで見てみたいなぁ。


キャバレー@吉田寮食堂

2012年5月19日(土)
明後日の日食を控えて、「京大の日食展」も最後の二日となり、多数の来館者でにぎわってます。日食メガネは売り切れちゃったけど、日食を楽しむ方法はいろいろあります。

そんな中で、吉田寮食堂でまたライブ「キャバレー」ありました。
個性派の演者ばっかり!中ムラサトコさんをはじめとして。
フィナーレは全員で。ロイ・フラーの出現かと思う踊りもあり!
まったくあやしげで異世界な吉田寮、バンザイ。

ちなみに京大吉田寮の建物は、現在、ちゃんと使用している寮としては日本最古らしい。
これはすてきなこと。

日食のレクチャーとサイン会

2012年5月12日(土)
ミュゼップの前で、せっせと大型写真集「太陽」にサインをしているのは、花山天文台長の柴田教授。
今日は柴田教授の「日食レクチャー」がミューズラボでありました。
あと、一週間で金環日食ということで、各地でも盛り上がっていますね。

私は出張でこの日は不在。
かわりにこの「太陽」の本の出版社のとても熱心なMさんがレクチャーを聴きに来られて、書いてくださったブログを紹介します。
http://noe2010blog.blogspot.jp/2012/05/blog-post.html
Mさんからは、ミュゼップに「鮎」のお菓子をいただいちゃいました。鮎、大好き(笑)。

日食メガネ、また、タイプの違うのを仕入れました。
本は・・・、今回、わたしがはまったのはもちろん「天地明察」(沖方丁)です。
また、幕末に詳しい鳴海風の「星空に魅せられた男・間重富」もオススメ。
ちょっと毛色は変わりますが、「オランダ宿の娘」(葉室麟)という小説も高橋至時の息子景保の最期など当時の市井の様子がよくわかります。
「算法少女」は江戸時代の自由な和算流行を書いた、前から私のイチオシの本。特に理系女子にお勧め。
とにかく、江戸時代の町人サイエンスは世界一。ご先祖をもっと誇りにおもわなきゃ、日本のみなさん!