京・・けい

2011年8月29日(月)
今日は、「京」と書いて「けい」と読む方のお話。

日本のスーパーコンピューター「京」(愛称・けい)は今年の6月に世界最高速を達成。
世界一早いスーパーコンピューターを見てきました。(京は10の16乗)
一、十、百、千、万、・・・億・・・兆・・・京、です。

体育館のフロアのようなところに、システムボードのつまったラックが延々と800台以上並んでいて、「わぁ、これが全部でひとつのコンピューターなんや〜」とちょっと茫然としました。
夏休み企画見学でしたが、説明が子どもたちには、難しすぎたかな。

この写真は、800台のラックの中に24枚ずつ入っているシステムボードに載ってるCPUのそのまた中の・・えーと、なんといいましたっけ、その立体モデルです。一階の説明展示室が難しい(笑)。
スパコン「京」は、使用する電気のエネルギーはほとんど熱になってしまうので、発熱を抑える冷却装置がまた大変。空冷と水冷はプリミティブな感じ、とにかくなんでも「でっかい」。


スパコン「京」の本格稼働は来年だそうですが、にんげんのしあわせをもたらしますように。


この写真はスーパーコンピューターの入っている「計算科学機構」の建物前の広場。モニュメントはソロバン、18桁?。

吉田泉殿

2011年8月28日(日)
博物館を終え、帰りの百万遍のバス停近くの石碑。
「吉田泉殿之跡」。

「よしだいずみどの」の跡って?・・、
吉田泉殿町という町名としか認識なかったのですが、
「吉田泉殿は,鎌倉時代の公家西園寺公経(1172~1244)の別荘。競馬や連歌会などが行われ,公家の遊興の場として利用された」そうです。


鎌倉時代は、御所からちょっと離れた郊外の別荘地だったんですね、ここらは。
風雅を愛する場やったんですか。


この石碑の真後ろ(菊襲とかいてある)は和菓子屋さん。
ここの「益寿糖」っていうお菓子はとっても美味しいので大好きです。
時々、おやつに買います。子ども博物館のスタッフともよく食べます。
これもフーガかな。


実はこの地に京大がいまあるのも、西園寺公望氏のおかげでもありますしね。
地下に眠っている風雅な方達のことも、ときどき思い起こさないと。







天竺へ

2011年8月27日(土)
目があったのに、ふんっ、という顔で向こう向いてしまった鹿。
はい、貫鹿(禄)で負け・・・
いや、鹿とお見合いにいったのではなくて、向こうに見えてる看板・「天竺へ」、奈良国立博物館の玄奘三蔵展、夜のある祝賀会の前に駆け込み見てきました。

玄奘三蔵(三蔵法師)が、インドに行って大乗の教えを会得し、お経を唐に持って帰り翻訳した偉業を称える日本でつくった絵巻物全巻の展示。
非常に色鮮やかで美しい(最初はレプリカかと思って紙自体をためつすがめつしてしまいました)の絵、それからすごく伸びやかで私の大好きな字が延々と。これは八巻の四くらいまで書いてましたね。字、間違わないんでしょうか。すごい集中力と大変な力です。
気がついたら八巻の四くらいから字がちょっとちいさく弱くなった感じで、「手」が変わったのかな?。なんて想像しながら見てました。

ただでさえ広い展示室をさらにWの字に二倍に区切っての全巻展示は迫力でした。

いちばん感動したのは、書写して、日本の薬師寺に届けられた(あれ、日本人が書写したんでしたっけ)般若経何百巻、ずらりと展示していたコーナー。

コトバは魂をはらむといいますが、このお経の山を見ただけで、必死な思いがわぁ〜っと迫ってきました。これは圧巻でしたね。いくつか広げてあった般若心経、ちょっとずつ違うように見えました。

元々、薬師寺に全六百巻あったそうですが、近代になって民間に流出したそう。このあたりは、相国寺の若冲の動植彩絵を宮内庁に差し出したことなど考えると、本当に当時の仏教の苦渋が想像に難くありません。

駆け足で見ましたが、見応え充分でした。
やっぱり現実の「量」というものは、存在感ありますね!


ところで、いうまでもなく、インドは仏教の本拠本元ですが、そこを目指す玄奘三蔵の執念、体力、精神力ってすごいですね。途中で弟子が脱落してく様がかいてありましたが、私は弟子に一票(笑)。同情してしまいます。

長安からの旅の地図を見て思い出したのが、「南瞻部洲萬國掌菓之圖」(なんせんぶしゅうばんこくしょうかのず)、ミュゼップに売ってる仏教世界の地図ですが、これを帰って見直しました。おもしろいもの売ってるなぁ(自画自賛(苦笑))







通勤路


2011年8月26日(金)
学校の通学路は耳なじみだけど、通勤路・・ってちょっと気恥ずかしい。
友人がうちに来たときに「ここ毎日通って通勤してるのっていいなぁ」と言ってくれました。私は百万回くらい行き来している道で当たり前すぎて「えっ?なんで」、「だって緑多いし」。

そういえば、そうですね。京都・御所(〜梨木神社)の隣を通る約1kmは、さんさんと日を受けて育ちに育った巨木の連なる道です。夏はご覧の通り営業車がよくお昼寝で駐まっています。その裏側は、夏でも日陰で、さわさわと清々しい空気が漂う道です(そちらは車は通れない)

あんまり見慣れすぎて見逃している恩恵も、時には旅人の目で見たら新鮮でした!
いや〜、ありがとう、ですね。




花よ花

2011年8月25日(木)
夏バテ?からやっと復活。
今の企画展はあと二週間ほど。花関連の書籍の棚、表紙からして、皆きれい。

今日の新聞に、「僕が若い女性に『お小遣いあげるから、もっとおしゃれしなさい(おやじっぽい)』と言ったら、人間の女性ならきれいな服やアクセサリーを買うだろう。でも犬やオオカミの女性なら香水屋に走るはずだ・・・メインのコミュニケーションの器官は、種によって全く違う」てなことが書いてあって、くすくす笑ってしまいました。
なるほどね!

花の女性は(ってヘンな言い方だけど)、なんだろう。いちばんは「絵の具屋さん」かな。
それとも、やっぱり香水屋かしらん。

今朝は早起きしたので、ジャングルのようになっていた我が家の庭を鋏でじょきじょき。
コレやり出すと、エスカレートしちゃいます。じょきじょき、仇のようにジョキジョキ。
おかげで私の頭は樹液の匂いが一日取れませんでした。

夏風邪?


2011年8月21日(日)
ああ〜、学校の夏休み最後の土日というのに、急にダウン。
ホントなら、夏休みの気合いを入れて、ミュゼップで子どもたちを迎えうつつもりだったのに。子どもたちや、遠方から来られる方々とおしゃべりするのが大好きなんですけど、ごめんなさい。私はふにゃふにゃ。かわりに、大学生スタッフが頑張ってくれました。
頼もしい!
早く頑張って復活しなきゃ。

みなさまもお気を付けて!

宇宙落語


2011年8月
先日、花山天文台の柴田先生などが来られて、9月に京大時計台ホールで「宇宙落語」っていうのをされる由。
おもしろそうですね!

ミュゼップでも来週の水曜からチケット販売します。
ぜひ、お楽しみに!
落語の後は博物館見学もよろしく。

はい、おあとがよろしいようで。
(ぜんぜん下がってない(笑))


おはなしサロン

2011年8月18日(木)
スタッフによる「おはなしサロン」えーと、7回目ですか。
今日は紙芝居。
たくさん練習してきたとスタッフがいうとおり、とてもうまくて面白かったです。
幼児さんと、小学生が来られました。
最近の小学校は、二期制のところだと「秋休み」があるんですね。
夏休みの宿題のこととか、いろいろ教えてもらいました。


大文字の送り火

今年はかまびすしかった、大文字。
ずっと百年か二百年、淡々と、絶やさず御精霊さんをあちらの世に送ってきたひとびとの心の行事。白い点々は保存会の人か。ご苦労様です。


わたしも身内をあの世に見送ったので、今年の盂蘭盆の送り火にはひとしおの期待があります。お盆前に六道珍皇寺でよっこいしょとお迎えしてきて、数日一緒に過ごし、こんばん、山に盛大に大の字に火が燃えさかったら、さようならします。
大文字は人の形をあらわしたもの。「妙法」を唱えて、「船」に乗り、山影から出てきて「左大文字」となり、「鳥居」をくぐって再びあの世へ帰っていく・・・・登っていくお精霊が迷わんための道しるべの灯明だそうです。


そのために重い薪を背負って汗まみれで山に登る方には感謝してます。
決まった木を伐り一年前から乾燥させる、保存会の日々の営みにも敬意。


よそさんにはよそさんのやり方がおまっしゃろ。風習をよく知らへん九州の人が、思いつきで勝手に「善意」でスタートしたのが、今年の騒ぎの発端の由。本当に鎮魂の想い、応援の想いがあれば、まずそんな付焼刃なことあかん。よそさんの民俗や風習をふんづけて、きちんと裏付け取らへんまま、美談と科学と政治をごっちゃにするマスコミも頂けへんしね。


それはともかく、大文字はきれいに燃えていきました。
・・いってらっしゃい、さよなら、また来年降りてきてね・・・。
近所のおばあちゃんの気持ちが少しわかりました。



ちなみに秋田にも「大文字」ありますよね〜。

からまる・ことばとおんがく

2011年8月
以前「学術映像博」でトークゲストに来て下さったFM京都の佐藤弘樹さんがライブハウスで行う朗読ライブ「ことば・くもりのち晴れ」
行ってきました。
ゲストは京都の詩人有馬敲さん。

さすが満員でした。
佐藤さんがあの低音で空気を響かせながら、いつもならマイクに向かって「おはようございます」というところ「こんばんは〜♪」。まぁ、夜だから当然です。

詩人の有馬さんは飄々としていて、ことば遊びみたいでちょっと毒のある詩を2つつぶやく。
なんだか可笑しい。

佐藤さんは、意外にも「雨ニモ負ケズ」など。
仕事で中座しましたが、声に酔ふって感じでした。

佐藤さんが、ドライでひび割れた声で、とんがったコトバをトゲトゲと吐く、
或いは 裏声で歌へ君が代をそのままやったらどうなるかしらん?
などと夢想してしまいました。
ライブの後半はどうだったんでしょう。

あっ、ギターの岡本さんは終始ニコニコ、こんな楽しそうにギター爪弾く岡本さん初めて見ました〜



体験EXPO〜数学〜の置き土産

2011年8月14日(日)
ロビーにジャングルジムのような立体が3つ出現。
体験EXPOの数学のワークショップで立木先生と参加者が作った切頂600胞体という「カタチ」です。2つの立体を合体させたカタチで、複雑ですごい!
http://www.imagemission.com/staff/2011/08/09/zometool-ワークショップが行われました/

博物館のガラス壁の外から撮ると、思いがけず後ろの空も映り込んで、不思議な風景です。
この美しくて繊細な1m程のカタチの中を見つめてると、ふっと無限の宇宙のよう、きれいだね・・と魂が留まってるような気がします。


京都市少年合唱団

2011年8月7日(日)
遡り日記。
嬉しいことあり。
京都市少年合唱団さんの定演は、ご縁があって毎年聴きに行っています。

今年の全員合唱は、小中学生団員200数十人の「サウンド・オブ・ミュージック」で、これは私が中学時代に熱中した映画の曲。プログラムを見ていると「振付:○○K子」というのが目に入りました。

あっ、K子ちゃんだ。パリ第8大学の美学・演劇学科を卒業し、プロのタップダンサーとしてヨーロッパで活躍、ユーモアコンテストで何度も優勝。日本に帰国したあと、ミュゼップでも気軽にスタッフとして手伝ってくれました。
また、特別博物館ガイドツァー企画、つまり「ハーメルンの笛吹きの後をお客さんが楽しくついていく博物館」をやりたくて、今の館長に「長老」になってもらい、K子ちゃんには「妖精役」としてタップダンスをして、お客さんを次から次のコーナーへと引っ張ってもらったことがあります。楽しかったなぁ。あはは。

そんなことを思い出しながら、少年合唱団の「すべての山に登れ」を聞いていると胸がじーんとしてきましたClimb every mountain,  Ford every stream,  Follow every rainbow, Till you find your dream.  いつまでも、初々しく、そしていつまでも挑戦者でありたいものです。






花山天文台

2011年8月9日(火)
今日は福島から小学生40人がサマーキャンプに京都にきて、京大博物館、京大花山天文台などを見学したあと、花山天文台の敷地の広場でバーベキューなどで楽しく懇親会がありました。ひたすら肉を焼くロータリークラブの方々、子ども達の仕切りをする京都府教委の先生方、そして花山天文台や博物館のスタッフ・・私は西瓜をざくざく切りまくる位でしたけど。

京大博物館で毎年クリスマスキャロルでお馴染みのソプラノ歌手深川和美さんも駆けつけてくれ、「円周率の歌」など数曲、即席の童謡サロン。みんな、じゃんけん歌覚えてくれたかな。

写真は、花山天文台の天体望遠鏡と観測ドーム。
この階段は、天体望遠鏡で観測をするためのもの。これがものすごく急、高さは2.5m位でしょうか。この階段を途中まで登った深川さん、「うわ〜、ほんま、こわい!」。普通の人は、段にしがみついたままこっち向けません。

昭和初期に建造されたというドームは川崎造船製。天体望遠鏡=最先端ハイテク機器の製作は自国製。船底とおなじような造りだからかな。あっ、本館の設計は大倉三郎氏ですね!
天体望遠鏡がすこしでもずれたら観測ができないので、建物の中心に太い心柱がありました。五重塔などと同じでしようか。

今日、キャンプに来られた子どもたちの将来に幸多かれ、と思います。

でも、ほんと、京都は暑かったね〜。


ビアガーデン


2011年8月某日
京都の夏は暑い、いささか楽屋落ち話で恐縮ですが、京都五花街のひとつ「上七軒」のビアガーデンに博物館関係の方々に誘って頂き涼みにいきました。
上七軒の歌舞練場のお庭で行うこれがほんまのビアガーデン、各テーブルに舞妓さんと芸妓さんが代わる代わる寄ってお話していってくれはります。
お客さんもだいたいは、ビール一杯だけいただいて風趣を楽しんだ後、食事や飲みに繰り出すという上品なひとときどす。ここで長居してよっぱらったらあきまへんえ。

男性ならずとも、ほやや〜という気分になります。
おもてなしの基本ですね。

これから夏は、京大博物館も浴衣にしたらええ感じかもしれません〜

秘密の味!・はちみつ

2011年8月3日(水)
はちみつの日、こどもサロンには、たくさんの方が来て頂きました。
ハニーソムリエの大石さんのスライドやお話、
そして予告通りのなめ比べ!
びっくりです。ものすごく味が違います。
なめた子どもさんも「これはすっぱい」とか「こっちが好き」「僕はこっち」とか口々に。

私のベストスリーは、
「栗」=マロングラッセみたいな味、
「森の炎」インドの野生の蜂のはちみつ=こってり、くせのある味
「甘露蜜」樹液や植物で生活する昆虫が分泌した蜜をみつばちが集めてきた=木の皮みたいな味

ちょうど体験EXPOで「天体望遠鏡をつくろう」を夕方から行う講師の岐阜大の川上紳一先生がロビーにおられて、この味見に参加、「なつかしい味だ!」えっ?。
実は先生は長野県の小布施出身で、昔は、そのあたりではどこでも庭に普通に蜂の巣箱が1つ2つあって、子どものころには蜂蜜を「あの大きな手回しの遠心分離」器を使ってよく食べてた、ということでした。
「巣蜜はなかなか蜜と蝋がわかれなくて、巣の蝋ごと、しがんで食べたよ」。

蜂蜜専門の大久保さんに聞くと、長野県ははちみつづくりのメッカです、って。

たのしい一時間でした。またやってもらいたいです!

はちみつの謎をさぐれ!

2011年8月3日(水)
きょうははちみつの日。
ミュゼップで2時〜「はちみつの謎をさぐれ!」があります。
この写真のおね〜さん(持っているのは蜂はちはち!)ははちみつの専門家、がやって来て、
蜂蜜の味のなめくらべ!や、スライドでお話をします。
ミュゼップに直接お越し下さいね
参加無料です

夏休みの自由研究にも?
いえいえ、大人が夢中かもしれません。
だってお肌にも抜群にいい(笑)
さぁ、みんなそろってどうぞ。お待ちします。