大学祭の風景

2011年11月26日(土)
11月祭の風景を。良く晴れてました。
本部での模擬店は、工学部などが桂に引っ越したので、大分少なくなりましたが、まだ健在。30年前からのお馴染み風景ですね。



でも、一番変わったのは、タイトル。
11月祭ではありません、NOVENBER FESTIVAL(NF)です。このカワイイ看板見て下さい!






まだあるんですか、の「全学連」からの「お」知らせ、です。
「もんじゅを廃炉に!」「さよなら原発一万人集会・日比谷野音」の立看。
後ろの天井高く、「原発再稼働阻止!!TPP粉砕」の勇ましい横断看板が。

ちょっと頑張れって思ってしまいました。



まぁ、こういうお茶目な男子も、昔からの風景。
ウェストの太いメイド服ってあるんですね。
来場した女の子に「バナナコーヒーのみませんか?」と声をかけまくって、みなさんに引かれてました・・。
ストリート演奏というと、結構やかましいものですが、写真の彼は、スピーカーなく、ヘッドホンのみ。だから「無音」ライブ。
やってきた高校生もヘッドホンを借りて聴く。本人は、周囲がどうなろうと、自分の世界に浸ってノリノリで演奏中。でもまったく音は鳴ってない。
京都の即興シーンではちょっと有名な人。京大だったのね、彼。

研究室企画展示

2011年11月25日(金)
大学祭の間、博物館ロビーは「研究室企画」と名付けられた、展示が。
ミュゼップの真ん前は「きのこ」。
「さわったら手を洗って下さい」という警告文も。

平日は担当者(学生)がいなくて野菜の無人販売所のようでもあります。

他には、数学、地球学(ガイア)、AED(は、医学部?)、遺伝子組換プロジェクトコンテスト、地質学、WILD・・・いろいろあります。全部手作りですね。

地球出現!

2011年11月24日(木)
今日は、博物館が19時半まで夜間開館していました。
入り口に、研究室企画として、理学部海洋の研究室の展示の一つ、地球?が出現しています。
天井までの巨大バルーンに、海洋気象図を投影。
夜にはますますきれいに見えて、うーん、とってもいい感じです。
左側のクレジットもガラスに映って、すこし不思議ですよね。

さて、大学は11月祭。
寒さ厳しいですが、博物館でエジプトを見て、11月祭で屋台を冷やかして、吉田山で紅葉を愛でる・・・そんな地球一周・吉田逍遙、この週末にされませんか?

エジプト発掘ものがたり

2011年11月21日(月)
開催中の「埃及考古」展、大学生協とタイアップイベントがありました。
生協のカンフォーラ(こじゃれたカフェレストラン)で、エジプト料理を食べて、発掘調査に行った阪口先生のエジプトよもやま話を聞き、そのままみんなで夜の博物館に行って埃及考古展の見学をガイド付きでする、という凝ったもの。

料理はエジプトで一般的な「コシャリ」というメニュー。
美味しくて調子に乗っていっぱい食べたのですが、すみません、写真を撮るのをすっかり忘れてました。阪口先生に泣きついて、ほんもののエジプトで撮ったコシャリの写真貰いました、これです。
生協カンフォーラで復元「コシャリ」は、ごはん+ペンネ+色々豆類にピリ辛のトマト肉ソースを掛けたもの。これにお好みで「酢」かけます。私は「酢」有りの方がさっぱりして好き。
ごはんと麺の混ぜ混ぜ、というと・・・神戸のそばめし、似てます(笑)
もちろん、京大のビール「ルビーナイル」とか、「ブルーナイル」とかも賞味。

あっ、阪口先生のお話は、「砂はさらさらなので、発掘すると翌日になるとまたすっかり埋まっていることがあったり」「現地のワーカーさんの働きぶり」など、面白い話ばかり。

夜のひっそり博物館も 一行の和気藹々で、あったまりました。

榎忠さんの鉄とタクト

2011年11月18日(金)
今日は神戸の話題。兵庫県立美術館で開催中の「榎忠展」で鉄の作家・榎忠さんと指揮者の佐渡裕さんの対談がありました。

とにかく強烈な個性の方、右端が「ローズさん」こと榎忠さんです。この恰好も昔大阪で展覧会をされた時に会場の一区画でテント屋台で「ローズの店」をつくり自らローズさんと称して自身を作品化。以来、時々ローズさんになって言いたいことを言う。

で、彼の本当の作品・鉄のアートといっても半端じゃありません。作品はものすごい大きさと重量なので美術館の搬入口から入らず、クレーンとか特殊な入れ方をしたと聞きました。
このトークの後ろも作品の一つ。全部、鉄です。
榎忠さん「もしこの膨大なパーツのちょっとした部分が折れて、だれかがくっつけたとしても僕は分かる。その人が『ここがいい』と思ってくっつけるくっつけ方と、僕が『ここにこうやってつけるのが一番いい』と思うつけ方が絶対違うんだ。」

で、佐渡さん、京都芸大出身。

佐渡さん「200年前の楽譜だけを手がかりに、先週は東京、今日はフランス、数日後にはドイツでという風に、それぞれ着いたら、たった3日のリハーサルで100人の別々の意志と力量の人のいるオーケストラで僕風のひとつの音を作りだすんですね。厳密に言うと、そんなことできっこない。
だから、最近の指揮者では『わかりやすい』『誰が見ても揃う』指揮法をする人もいる。確かにそうすると、わりとすぐきちんと演奏できるんです。でも僕はそれは違うと思う。摩擦があって、苦労して見づらくて合わないかもしれないけど、その中でものすごく努力して作り上げていく音、それを大事にしたい」

インクルーシブデザインって、こういうこと(考え方)かも・・・と思いましたよ。

尊厳のデザイン

2011年11月16日(水)
今日から「尊厳のためのデザイン」(と思っていたら)「インクルーシブデザイン」展が始まりました!(「埃及考古」展もやっているので、今は、常設展+二つの企画展が平行して開催されています)

少し前はユニバーサルデザインと言っていた日常のものや社会のデザイン、子どもや障碍者、力の弱い年配の方などが社会で暮らしやすいために工夫されたデザイン、もういっぽ「人」に寄り添って、「誰かのためにきちんと使いやすい」形にするのがインクルーシブデザインということ。要は、「町や社会、そして人の生き方をプロデュースする」のが「デザイン」かな。

さて、この写真は展示室内の「アサノハウス」と名付けられたスペース。浅野翔さんの部屋を丸ごと持って来たそうで、週末のワークショップでは「日常の中に潜むあることがらを発見する」ための舞台でもあります。

奥の半跏思惟ポーズは担当のS准教授、そしてにっこり笑ってカメラ目線でいるのはこの道の先達で、企画展実行委員会のたんぽぽの家のMさん。

いくつもの展示の中で一番心を打たれたのは、やはり一番の尊厳の場、遺体を「包む」、でした。
一番「日本人」の心の奥底に綿々と伝わってきた「自然と尊敬と慈しみと様式の文化」を感じました。これは本当に素晴らしいです。

あなたはどう思われますか?

Shall we dance?

2011年11月13日(日)
「らったった〜♪、ららら♪」とShall we danceのテーマが聞こえてきそうなのは・・

照れているO館長。
京都賞の授与式で関係者出席をするため盛装の一瞬です。

いつもいつもO館長はチョッキとかセーター(しばしばinsideout)、夏は半ズボンやサンダル姿で、にこにこ子ども達に授業をしたり学生を引き連れている姿しか見たことがありません。

でも、こういう恰好も、よく似合う。
きっといつも心の中で、数億年前の海中を アンモナイトや三葉虫とShall we dance?
冒険と夢が胸一杯つまっている館長。

よいしょっと(笑)。

ではこれを↓
http://musep-days.blogspot.com/2009/09/blog-post_04.html
(ミュゼップだより記念すべき1日目の日記)

あるいは、これもデフォルト↓
http://musep-days.blogspot.com/2011/07/blog-post_09.html



ホームカミングデー其の弐

2011年11月12日(土)
梅原先生の講演があんまり真面目だったので、
懇親会の様子は気を取り直して、1日の2回目のアップです。

懇親会では、応援団(結構すき)とチアリーダーたちが熱演。
ほんとはチアの演技を撮りたかったのですが、わたしの手にはお皿とグラス。あっカメラ、と思ってるうちに終わっちゃいました。すごいかっこいい演技でした。
いつも体育館の前で練習してるのは博物館から見てるんですけど、こういうパーティ会場でされると迫力ですね!

メンバー達、とってもかわいい。礼儀正しく元気いっぱい。いいぞ!
私も応援してもらいたいな〜

ふれーふれーミュゼップ!←自分で(苦笑)

ホームカミングデー梅原猛氏講演

2011年11月12日(土)

京大のホームカミングデー。
いろいろ催しがありましたが、午後には梅原猛氏の講演会。
86歳の哲学。

東日本大震災は、文明災でもある。科学技術文明の発達により享受している原発が事故で災いを起こす、現代の文明そのものが問われたことで、哲学者としてショックであったと話しはじめられました。

デカルトからざっと哲学史をおさらいしていくなかで、随時、ご自分の考えをわかりやすくのべられる。能「白楽天」における世阿弥の「うたは人間ばかりか、ウグイスやカエルさえも歌うものであり、雨の音、風の音もまた歌である」という考えを披露され、ハイデッガーの「人間だけが詩をよくし、それが理性の哲学の必然的に辿り着く狂気の沙汰の文明からの救い」に対抗。
そして、西洋に於いて科学技術文明の危機を救う哲学は存在しない、と。

古代エジプト思想の太陽神ラー・水の神イシスがあったように、近代においても、農耕文明の基本である日と水の神を忘れてはいけないのではないか。
原発エネルギーの行き詰まりから、自然エネルギーを考える今、エネルギー問題を超えて哲学の問題としてもかんがえるべきで、そういう「新しい科学」「思想」「政治」が日本、この京大から生まれ、人類に貢献してほしい、と格調高く締めくくられました。

先日の山極壽一氏の「ゴリラもうた(ハミング)をうたう」という話を聞いたところだったので、比喩にしても「歌は人間だけが歌うのではない」という白楽天、そしてなんどか口にされた今西錦司氏、西田幾多郎氏への敬愛・・が心に残りました。

暖かいまなざしで、メッセージを熱っぽく語る86歳のお姿、心動かされました。

京大のなつかしい風景画

2011年11月10日(木)
12日の土曜日は京大ホームカミングデー。つまり全学同窓会。
博物館も卒業生がたくさん来館されます。
で、ロビーの柱で、ささやかに京大の建物の水彩画の展示をすることになり、
雨のふらないうちに、と今日準備しました。
描いたのは、滋賀の小畠ゆかりさんという方。

「ここ、知ってる」というところやら、なつかしいねぇ、というところやら。
1週間ほどの展示ですので、見に来て下さいね。

裸のサルと毛深いヒト

2011年11月9日(水)
今日は京大で人気の「ゴリラの先生」こと山極壽一氏が鹿ヶ谷の「法然院・夜の森の教室」でお話。
肝心のお顔が隠れてしまってうまく写真に撮れませんでしたが、お寺のいい雰囲気でしょう。
スライド、ビデオなどを交えて、斬新で濃い話。
類人猿とヒトを比較しつつその特性と、では「ヒトとはなにか?」「ヒトはどう生きるべきか」という問いかけを含むお話で、そこが一番おもしろいとおもいました。

ヒトと類人猿は脳が発達したせいで、消化器が小さくなり、胃腸が弱いという話。
類人猿は2000万年前が全盛期で、その後減少の一途、今は絶滅寸前という話。

ヒトの辿ってきた道の中で、「なんのためにそうしたか」でなく「どのように解決したか」という考え方で、つまり「淘汰の進化」(強い者が生き残る)ではなくて、「nitche construction」(弱味をカバーすることによりヒトは発達した)、ということらしい。ふーむ。

そして、チンパンジーやニホンザルと違ってゴリラは「負けない論理」=「勝ち組はいない」という社会を形作っているという。ふーむ。「名誉という建前」を阿吽の呼吸で了解するというのは高度な脳活動ですよね。

こんどはNHK「ダーウィンがきた」でも放送があるらしいです。
あ、「ダーウィン」ってちょっと皮肉かも。
総合
11月13日(日)
午後7時30分~8時00分
 「思いやりいっぱい!ゴリラの大家族」


ミュゼップでも、ゴリラ保護のポポフ基金の絵はがきなど売ってます。

ライブ旅愁@吉田寮食堂

2011年11月7日(月)
今日はひとつ、京大の中の出来事を・・。

吉田寮は、昔からあって、昔そのままのたたずまいの木造の寮。
取り壊されると言われながら、頑張ってそのままあり、映画「鴨川ホルモー」では吉田寮も舞台で どんなびっくり破天荒なことが起こっても全然普通に思える、そんな懐の深さがある地帯です。

ここで今日はおおたか静流内橋和久の「ライブ旅愁」。
おおたかさんは、にほんいちうまい歌い手。である意味女傑。
床は剥げ、天井は抜けているのに、ものすごくあったかいライブ。途中でおおたかさんに操られた学生の飛び入りダンスがやんやの喝采。
アンコールのはなたいようあめでは、この吉田寮が輝く光に満たされていくような錯覚になる演奏でした。いやいや、すごかったですね。

大学って、いいところだなぁ、と改めて思う。なにやってもいいんだもの。

Live and let live

2011年11月6日(日)
今日、O館長の「幼稚園からの同級生」が来館。
とっても素敵で気さくな女性・お二人。

そのうちの一人の方のお名刺がかわいい!&いいことばが書いてありました。
Live and let live

検索してみたら、この訳もいろいろ。
「己も生かせ、他も生かせ」とか、「世の中持ちつ持たれつ」、
ジャズの小曽根真さんが作った震災応援CDのタイトルは「Live and let live, love for Japan」だった。

「もっと宣伝しなさいよ」と、ハッパをかけられました。
はい、そのとおり。
またなんども来て下さいね〜。お待ちしています。

生きた子ども博物館

2011年11月5日(土)
今日は子ども博物館の日、
生物専攻の学生さんが連れてきました。

「しょうすけ」って言う名前の女の子です(写真)
ヒョウモントカゲモドキ、
そろそろ脱皮時期ということで身体が白くなりかけ、
尻尾がすごく太い!
栄養をここに蓄えるそうで、「今はちょっと餌をやりすぎてメタボなんです」。

顔はアップで見ると犬の顔に似ていて愛嬌あります。
結構耳が大きい。耳たぶがあれば、犬だなぁ。
ということで、写真は↓


テーブルの上を、のしのし・・じゃなく、ちょこちょこ。
きっと、おっかなびっくりですね。

クロスメディアカンファレンス

2011年11月1日(火)
ひさびさに、外部講演会にでかけることができました。

「KYOTO CMEX 2011」の今日はクロスメディアカンファレンス
http://www.kyoto-cmex.jp/event/#cmk

この10年でなにが変わりましたか?という進行役の問いに、
東映の方(アニメ)、ゲーム業界、弁護士・・パネリストの方がいろいろ答えてましたが、自分でも考えてみました。
10年前は、「ケータイ」だったのに、いまは「ソーシャルメディア」。
ケータイは、人と人のつきあい方を変えましたが、
ソーシャルメディアは名前のとおり、社会ごとごっそりかわりつつありますよね。

映画、ゲーム、アニメ・・みんな京都で盛んです。でももっと新しいモノを作らなければいけないんとちゃう?とも思いますけど、自分ができもしないのにそういう(笑)


これは10月1日にあったCMEXのイベントの一つ。マンガミュージアムの4階建ての二つの建物の外壁に映像作品を投影し、みんな芝生でビール飲みながら見てるんです。
この時は、とても楽しい一体感がありました。




ごーっと音がしていろんなものが流れていきつつあるような気がするくらい
変化の潮流のまっただ中。
これからどうかわるか、セカンドウィンドを待つ気分、いざっ・・・ってファイト湧いてます。