8月3日ははちみつの日

2011年7月29日(金)
さて、つづいてのお知らせです!
8月3日は「はちみつの日」。いつもお世話になっている西陣のはちみつ店ドラートから「ハニー・ソムリエ」にきてもらってキッズサロン開催します!

午後2時からショップの中でミニミニ開催、なんと「はちみつ」のなめ比べとかあります。
クマのプーさんになったつもりで、どうぞお楽しみに!

予約不要・参加無料(入館料は別)

ではお待ちしています!

紙芝居浄瑠璃大盛況

2011年7月28日(木)
今日は紙芝居浄瑠璃をロビーで開催。
見て下さい!紙芝居をひいている自転車まであります。
紙芝居の最初は紙人形芝居だったんですって。江戸から明治大正と時代にしたがって隆盛になってそして廃れた紙芝居。いまはヤッサン一座が古い紙芝居を使ってがんばってるそうです。

普段歌舞伎の太棹三味線を弾いている佐藤幸念さんが、絶妙の三味線と語りで大熱演。
古くさい(失礼)黄金バットの話が生き生きと立ち上がり、子どもたちは最前列で食い入るよう。
浄瑠璃の語り口から広がる世界では・・、
捕らわれた娘のまさえは、清らかなお姫様だし、助けに来た黄金バットは「ぐわっはっはっはっ」とかなり居丈高。「来たな〜」と悪の手下は、蝙蝠安におっちょこちょいがトッピングの憎めないヤツ。
みんなで「黄金バットのおぢさ〜ん」ととらわれのまさえと一緒に呼ぶところは、子どもそっちのけで大人が大声だしました。

ああ、たのしい一時間でした。
来て下さったたくさんのお客様ありがとうございました。
紙芝居のやっさん一座のみなさん、佐藤幸念(鶴澤慎治)さん、ありがとう。

「続きは来年の明日ね」とか聞こえたんだけどなぁ(笑)

紙芝居浄瑠璃(かみしばいじょうるり)

2011年7月21日(木)

さて、いよいよ 「紙芝居浄瑠璃」です!

7/28(木)午後2時〜2時半、ロビーでやります。参加無料(入館料のみ必要)

紙芝居っておもしろいんですよ!
じょうるりっておもしろいんですよ!
どっちもね、「ことば」でおはなしがダンダンっとダイナミックに迫ってくるんです。
日本で初めての試みじゃないかな、これ。

昭和の時代に、おっちゃんから子どもへ、そしてこども心をもってる大人へ
夢やドキドキ、泣いたりわっはっはと笑ったりの心をはぐくんでくれた紙芝居。
おはなしはね、昔の子どもたちが手に汗握った、あの定番のお話ですよ。
プロ中のプロの三味線弾きが、それを語って弾きます。(大きな声で言えませんが、にほんごであそぼ、とか、舞台でも若手で大活躍の人なんです)

子どもだけじゃなくて、大人も来て下さいね!
見逃したら、ほんとにもったいない。
マダムの今年のナンバーワン・一押し(ああ、言葉が変・・)

お待ちしています!

京都文化博物館リニューアル

2011年7月18日(月)
京都文化博物館がリニューアルオープン。
いきなりエスカレーターがあって、びっくりしましたよ。でも綺麗になってます。

京都文化博物館はTHE MUSEUM OF KYOTOなんですね。
国立京都博物館はKYOTO NATIONAL MUSEUM
京都大学総合博物館はTHE KYOTO UNIVERSITY MUSEUM
いろいろですね。私は最後にMUSEUMが付くのがなんとなくストレートで好き。

常設展は、巨大なヴィジュアルスクリーンがいくつもあり大胆なリニューアル、去年の上海万博の中国館思い出しました。絵巻物の細部がアップになっていて、なかなか。(平安時代に西瓜に縞模様はあったのかしら)。イヤホンガイドも安く貸し出しだし、ボランティアガイドさんもたくさん。オープンウィークでスタッフの皆さんの前向きな意気込みが伝わってきます。

でも前の展示にあったあの洛中のミニチュアとか紙芝居ホログラフみたいなのはなくなっちゃったのかな、少し残念。細かい町人とか面白かったのに。

自分の時間(スピード)で見る楽しみから、イヤホンガイド(時間制限)で鑑賞の動きも変わりました。
私自身は、イヤホンガイドは博物館でも観劇でも「大きなお世話」だと絶対しない主義ですが、そのうち、脳に直接文字がインプットされるようなガイドシステムが発明されたら、利用するかも。

テレイドスコープ

2011年7月
これなーんだ?!
ミュゼップによく来て下さる、万華鏡アート作家のM先生の新作です。
先生?そうなんです、元々は天文学の分野の大学の先生で、リタイア後、本格的な万華鏡アートを次々制作。江戸時代の望遠鏡を思わせるようなステンドグラス万華鏡から、ミニミニサイズまで。

「こんなのが欲しい」というワガママなマダム・リクエストに気さくに応えて下さって、ペンダント型のと〜ってもおしゃれなテレイドスコープが完成!

革紐で首にかけてもかっこいい、ふっと気がのって遠くをのぞくとそこから見える外界は、二度とないアート世界に「変換」されます!
写真は、覗いてみました。外のテラスの緑の植え込みと灰色のコンクリート壁の織りなす「超変換現実」。すごいでしょう?

外観はこんなの

京都といえば

2011年7月14日(木)
そりゃ、祇園祭です。

7月28日午後の「ミュゼップおはなしサロン特別編」のチラシをつくってから、夜9時頃から、京都に出張にきている友だちを誘い出して、祇園祭の宵山へ繰り出しました。
正確には「宵宵宵山」なので、観光客はあまりいず、地元の祭。
カメラもそんなにフラッシュの放列ではなくて、のんびりいい感じです。

と思ってるうちに、別の友人も合流して結局京大関係ばかり4人で満月の宵山散策となりました。不思議と宵山では誰かと会うんです。何万人も人がいるというのに!

さて、地元民で祭大好きワタクシは明日も宵山に行きます。
屋台のごはんって、どうしてあんなに美味しいんでしょうね!もうわくわくして大好きです。
それに明日は浴衣着よう!

京都大学未来フォーラムは「はてな」

2011年7月13日(水)
京大では「未来フォーラム」というのがあります。
卒業生で、各界で活躍している人の公開講演会なんです。
時々聞きにいきますが、今日はわくわく度ではベストスリーに入る講演会でした。

今日の講師はネットの「はてな」起業した近藤さん。
この恰好!学生に語りかけるためのジーンズとTシャツ。いい人ですよね。
「自分の技術で人類を進歩させる」「住むところや境遇によって人はその可能性が制限されてはならない=必要な情報を必要な人に届ける」というポリシー。熱いです!

二年間チャレンジしたシリコン・バレーでは、人の企画を「あなたならきっと出来る!」と応援するのだとか。シリコンバレーは、どんどんいくつもいくつも新しい会社、新しいサービスシステムが生まれる場所であるけれど、本当は新しい事をやっても現実に成功するのは2、3割。残り7割は失敗するのに決まってる。じゃ、「失敗するよ」とわざわざ他人が言うことはない。どうせ言うなら「出来る!」と力づけることだと。
これは素晴らしい!。

私も昔、ネット世界にはまってたことがあります。「自分の大好きな人と大好きな話をする場所はあるのか?」という考えは、私自身かつてネット社会で堪能したので、非常に共感できる話でした。

聞きながら考えました。「新しい、は古い」。
新しい、はいつか必ず古くなります。新しいことを追いかけるのはこういう方に任せて、人の心が動くということ、それをネットも含めた「場」でどうやって実感させることができるのか、これから、私も頑張ってみようか!と思いました。
講演が終わってからご挨拶して「負けません〜」と近藤さんに意味不明な宣言してきてしまいました。自分への応援ですかね。

学生たちももっと聞いて欲しい講演会でした。

「花の研究史」展

2011年7月12日(火)
明日から始まる「花の研究史」展の内覧会。
担当のN先生の熱い解説。この先生は実に博物館の全体に目を配っておられるのがわかる展示でもあり、京大博物館ファンの方には結構ツボにはまるところがあるのじゃないでしようか。
例えば、写真はご存じ今西錦司さんのフィールドワークで採取した植物標本のコーナー。
映像アーカイブステーションでも定番の、カラコルム・ヒンズークシ探検、大興安嶺、とお馴染みの名前が続きます。

動物や人文系の研究資料は基本は「囲い込み」。つまりどれだけ珍しい資料を「自分だけが」持っているか。それが研究のオリジナリティになるのかもしれません。ところが、植物学というのは、どんどん人に貸し出して、研究しあう。とてもオープンなんだそうです。なるほどねえ。
もう一つびっくりしたのは、押し花状態の植物標本は、水につけて「戻し」、DNAなどの測定をし、その後また「乾燥」させればよいんだって!
干瓢とか干し椎茸みたい。

「押し花」は古今東西、新聞ではさんで作ってきたそうです。地下の収蔵庫、未整理の段ボールの山(気が遠くなるほどたくさんあります)の一つ、1923年奄美採取の標本の箱を見せてもらいました。新聞の間には採取した植物がたくさん挟まってます。

でも私の目は、この「古新聞」に釘付け!
読むと大正時代の「大阪毎日新聞」、そして出版社の広告欄らしい・・。なになに?「成功談苦心談」、「平家物語」、「●無法蓮華経」南かな?「落語喜劇●●頓智・・」うわぁなんて書いてあるの?!!頓智っていうのはクイズのこと?
江戸〜明治初期に陶器輸出の際に包んでいた反故が浮世絵の大量海外流出のきっかけになったように、「包み紙」としての新聞の価値、これは、面白いですね。
だれか、こっち(古新聞)の研究しないでしようか?(笑)

そういえば、浮世絵の蒐集と海外流出もシーボルトが絡んでるそうです。
シーボルトといえば、植物学が有名ですけど、こんなところにも出てくるなんて。

祇園祭おむかえ提灯


2011年7月10日(日)
あまりに有名な祇園祭、宵山には毎年2回は行く地元民な私・・・と思っていたら、祇園祭で知らないことがありました。四条通、御輿洗いとお迎えどす。

もう、肝心なところは終わっていたようで、ちょっと気を抜いている子どもたちの様子がかわいらしい。提灯、囃子台、鷺踊、猩猩のちびっこたち、若武者行列・・・   


それから若衆は松明を担いであるく。ものすごく、熱そう。御神酒のせいか、みんなちょっと荒っぽいがこのあと、御輿洗いと宮入があるなので、まだまだ元気いっぱい。
http://www.youtube.com/watch?v=x2KjeplOZXA


で、なんで遭遇したかというと、円山音楽堂で最後の「宵々山コンサート」をやっていたからミュゼップの後で行きました。これも仕事(^^)
30回続いた「名物」・宵々山コンサートもこれにて打ち止め。
主催ではありませんが、こんなに長いとそれなりに感慨はあります。

そして、町に降りると、中世から(形を変えつつ)の祭が脈々と。
続けるってことのある種おそろしさ。
宵々山コンサートへのたくさんの心もこの祭の中に残って伝わりますように。

文化というのは人の心のなせる見えないわざ、奥が深い、こんちきちん。


石好きちりとてちん

2011年7月9日(土)
今日のお客様・・石大好き少年 from 高槻。
目ざとく棚に飾ってあるお土産の石のサイをみて私に「これはクジャク石でしょう?」。
はい、その通りです。ごめんなさい、レジが忙しかったので最初「違うよ〜」といいました。あなたが正解。背の届かない高い棚に置いてたのに、よく気がついたなぁ!

少年、熱心。お母さん、もっと熱心。2人でショップ中の石をさわりまくって大喜び。ジュースを飲みに来ていた館長も、石が好きな子どもにはニコニコ。自分の専門が地質学なので将来地質学の大研究者になってね、との思いを込めて、熱いハートをプレゼント。

ちなみに、これが棚のサイ。アフリカ(?)のお土産。後ろの英語の本は「おおきなたまご」というトリケラトプスの童話。これはスミソニアン博物館で見つけた。私が子ども時代に読んだ(もちろん日本語で)懐かしい本。

FM補遺ホイ

2011年7月
すみません、以前の日記に書いたことが間違って受け取られちゃったそうなので、補遺・訂正しときます!

FM京都20周年の日記で書いた「パーソナリティの佐藤弘樹さんの朗読ライブ」は、京大博物館ではありません、三条のRAGというライブハウスです。
http://www.ragnet.co.jp/live_spot/live/detail/3813.html

でも、いつもたくさんの方が読んで下さってるのがわかって嬉しいです〜
(限りなくプラス思考、というか都合のよいように解釈?)

スターケージ

2011年7月8日(金)

スターケージという数学の立体アート(パズル)の完成バージョンですが、やっと陳列にぴったりのプラケースが手に入り、こんな風に飾ることができました。

スターケージはパズルですが、未だに、自分では組み立てられないまま売っております。(十年前、仕入れるに当たり、組み立てにチャレンジして速攻で撃沈)。お客さんでチャレンジバージョンを買って行かれる方には、ただ尊敬あるのみ!
子ども博物館のスタッフ学生や、ミュゼップの初期スタッフはやすやすと組み立てしてます〜。すごいなぁ。

私は鑑賞組。真ん中に電球をいれたシェードタイプもあります。影がきれいです。

これを作った数学的造形美術家の日詰明男さんの作品はいつもぞくぞくします。
黄金比にとりつかれ、フィボナッチ数列で息をし音楽をつくり、竹のあるところ世界中でワークショップして・・・。何度か見に行きました。アートなんだけど、建造物のような大きさ。

例えば、柏の駅近くに静かに立っていた竹の星ぼっくりは感動でした。

夕暮れ時について、そのまま真っ暗になるまでずーっと、中に入って、フィボナッチ音を聴きながら、過ごした不思議な私の人生の一刻でした。

来週から「花の研究史」企画展

2011年7月7日(木)
今日は七夕。京都は朝からざんざん雨。
逢瀬もままならぬが、かえって募る想いは、歌や文芸が醸される酛。

ところで、もう来週になりました。次の企画展「花の研究史〜京都大学の植物標本」
三次元の植物を、平面にアーカイブする、いわゆる「押し花」って、だれが考えたんでしょうか。ものすごく合理的なシステムですよね。
どんな形の植物も同じ「平面」にして、ファイリングできる。
膨大な数の分類も、ストックも検索も、研究も、この形だからこそ。

今は、三次元のデジタルデータや、プリザーブドフラワーとか、いろいろあるけど、
やっぱり押し花のような利便性には負けるのではないかなぁ。

四ツ葉のクローバーだって、そのままプレゼントされるより、
押し花にしてあった方が、なんか「たからもの」って感じで嬉しいですよね。
・・・もらう相手による?(笑)

体験EXPOその後

2011年7月
6月のある日、こんな素敵なお便りがミュゼップに届きました。

去年、ミュゼップが協力した体験EXPO2010のひとつ「フィルムカメラで京大を写そう!」では、ワークショップ後しばらく、ミュゼップに子どもたちの力作の写真を展示しました。
黒い台紙に貼って天井から下げているのが作品の数々

その時の受講生のお母様からのハガキです。
桑の実にまつわる歳時記のようなちょっとこころがほっとするお便りでした。

桑の実といえば、童謡「赤とんぼ」(作詞:三木露風 作曲:山田耕筰)ですよね。
東大路通の京大に敷地にも桑の実やブラックベリーがあるそうです。
来年、見なくては・・・。

それにしても、体験EXPOでつながる人の気持ち・・・ってとても嬉しいです。

今年も体験EXPO!

2011年7月3日(日)
お知らせ遅くなっちゃいました。今年もあります、夏休み子どもワークショップ「体験EXPO2011」。
子どもさんの夏休み自由研究のネタにするのもいいけど、
やっぱり、国語、算数・・とかいう枠を離れて、「博物=万物に興味をもって体験!=学」をしようというワークショップです。

詳しくは京大博物館サイトへどうぞ。
申込締め切りは7月10日です。

私がいつも関わっているのは8月6日の「茶歌舞伎」(ちゃかぶき)。
あっ、いまちっちゃい写真しかありませんでしたが、これは別のところでやってる大人向けの茶歌舞伎の写真。みんなでわいわい言いながら、いい大人が悔しがったりご満悦だったり、大層楽しく過ごしました。
「聞茶」「闘茶」といい、室町時代に大流行したものです。夜通しやって、領地賭けたりしたそうです。狂言の「止動方角」という演目にも「お茶を借りて(茶歌舞伎に)持って行く」という話が出てきます。
講師の先生曰く、「宇治田原で毎年行っている大会では子どもが優勝したこともあります」。
本当の大会の時は、数日前から、食事もあっさり、煙草やコーヒーも慎む位、体調を整えるとか。
是非、体験してみて下さいね!

(ちなみに今年は私はこの日博物館にいられないのですが・・・)
おもしろいこと請け合いですよ!