入試の日

2011年2月26日(土)
今日は京大の入試二日目。
予備校の案内か、サークルの案内かな、配布している学生たち。

午後1時前には、茶色の風呂敷包みを抱えた数人の職員の方が数組、
校内をしずしずと歩いていたのに遭遇。
あれは、まさしく、入試問題の包みでしょう。
それにしても風呂敷包みで運ぶって、すごいアナログ!
というか、ちょっと明治時代にでもタイムスリップしたような錯覚。
でも、和装の町京都なんだから、風呂敷でも正解か、と妙に納得。

今年は ケータイで入試中に問題が起こったみたいだが、
この風呂敷・アナログ感と、ICT(情報コミュニケーションテクノロジー(^^;)の発達と、その波の先に乗っている10代の学生達・・・確かにギャップではあるなぁ。

昨日は入試付き添いの親御さんらしき方が、博物館にたくさん来館。
今日は、ほとんどなし。

夕方、門の近くで待っておられる親御さんも何人か見かけたけど・・・。
親子事情もいろいろではあります。

ラジオメーターにロゴが入りました!

2011年2月23日(水)
ドイツの工房でつくられた手ふきガラスのラジオメーター、
このほど、京大博物館のロゴが入りました。
写真のタイプは、プリーツステム、というタイプ。
とても繊細で、中でくるくる羽がまわるのは、ずっとみていて飽きません〜!

暖かい日差しの入る午後、紅茶を飲みながら読書、テーブルの上にはかわいいラジオメーターがくるくる羽をまわしている・・
なんていう夢のようなゆったりした日がいつか来ますように!!

はやぶさ(宇宙)のイオンエンジン以来、このラジオメーターでも「永久機関」として
活用できるんじゃないか・・・と思うんですがねぇ。

コケロミン

2011年2月
コケロミンってご存じですか?
テルミンという、元祖電子楽器があります。「大人の科学」シリーズにもあった。ロシアのテルミン博士が発明した楽器。お化けの映画などで「ぷわわ〜ん、みよ〜ん、みょよ〜ん」というような音。
あれじゃ色気がない、というので、マトリョーミンという電子楽器とケロミンという電子楽器が作られてきた。マトリョーミンは想像のごとく、ロシアのマトリョーシカ人形にテルミンを仕込んだもの。
じゃ、ケロミンは?というと、カエルパペットに発音体を仕込んでいて、口のあける広さに応じて音の高さが決まる。音色、音高、エフェクトなど簡単なシンセ位、凝りに凝っている。
ミュゼップの棚にも「試作品59号」が鎮座してる。
以前、音楽大学の女子学生がグループで来店されたときに、めざとく見つけて「なにこれ!」と、大もてになってしまったボク(笑)。(全員ハープ奏者というので、試して頂いたの)。真剣にやると結構むつかしい。

で、こっちはコケロミンといって、ケロミンを簡単にしたもの。それでも音色には、オルガン、けろろ、にゃー、こけこっこ・・と豊か、というかちょっとふざけてる(笑)。
こんな風に、ちょっと しなを作って、音が外れたのをごまかすこともできるぞ、わはは。

懐かしいということ


2011年2月某日
1月に仕事で広島に行った際、町を歩いていてその懐かしさに我慢できなくなり、飛び込んだ喫茶店。聞けばふるい理髪店を、東京からもどった娘さんが喫茶に開業しているそうだ。
そして、紅茶を飲みながら、常連さんといろいろ話し込んだんです。

この一目見て、「懐かしさ」「ものすごい好き」「引き寄せられる」「中に身を置きたい」「面白いに違いない」
という抗いがたい「誘惑」ともいえる力はなんだろう?。

うちのショップも、110年前の京大の姿を感じて欲しくて、アンティークな家具や、ややアンティークなマダム(私)を置いているんです。それだけで、少し気持ちが和らいだり、安心してお話していかれるお客さんが多い(と信じてる)

古くて、ずっと持ちこたえている「ものの姿」っていうのは、光を発しているんじゃないか。
そう思った一瞬でした。

振ってカラカラ音がしたら

2011年2月15日(火)
はやぶさ展は確かにこの小さな博物館にとっては大イベントだった。なんども話題にしちゃぅけど。
今日は打ち上げ。サイエンス科の高校生や、府教委の方、京大の理学研究科や天文台の先生方、解説の学生さん、監視員さん、などなど50人位が、改めてロビーで「お疲れさん会」をした。はやぶさ景気にあやかってはやぶさケーキも食べた。

ところで、はやぶさのDVDは2種類あり、CGを多用して非常にわかりやすく勉強になるものと、科学者密着ドキュメント風インタビュー中心のものを売っていた。自分で売っておきながら展覧会が終わってから初めてじっくり見たが、とってもおもしろかった。
特にインタビューでは、あのものすごい意志力や、人を動かすリーダーとは、とか、科学者が自分が社会の中の立ち位置を的確に捉えて行動してるとか、入れ込みようとか、人の説得の仕方とか・・・。そういう地味なことに気がついて感じ入る。
カプセルを最初に回収したYさんが、「眼前にカプセルがあるのが信じられなかった。振ってみたかった。振ってカラカラ音がしたらどんなに嬉しいかと思った」。この方はいつも、美しい言葉を使い、繊細で、そして非常に人の行動をよく見ていた。そうだよね、カラカラって、夢のようでしょう。

打ち上げで工学系の学生さんが一人「DVD見たかったのに売り切れだ」といったので、私物を貸してあげたら、律儀に1日で返却された。そして添付のお手紙は「はやぶさのドキュメンタリーは友人と少し涙を流しながらみせさて頂きました。はやぶさに関わる技術者の姿勢には何度見ても心を打たれます。はやぶさのファンとして、○○さん(私)にお会いできたことを嬉しく思います」
なんて素直で素敵な学生君!!そうやって、柔らかい心を大事にして、将来すごい発明とか科学貢献とかしてほしい。期待してます!

ノートルダム女学院高校科学クラブ

2011年2月13日(日)
もう数年になりますが、月に一度日曜日に、ロビーでノートルダム女学院の高校科学クラブの学生さんたちが「子ども博物館」をオープンしてはるんです。

時々、気になって見せてもらうんですが、実によく考えてある!
今日は、ビー玉と懐中電灯で即席顕微鏡。ミドリムシやゾウリムシを見ちゃいました!
ちゃんと緑色して動いていましたよ。緑といえばクロロフィルですかねぇ。遠い昔の記憶・・。

子どもさんたちにも親御さんたちにも、このコーナーは大人気。
ほら、こうやってお客さんがいない隙に、うちのスタッフもこっちのコーナーに遊びにきます。今日は一つ教材頂きました!見たい方はミュゼップにどうぞ!

写真の右後ろの青い「首」は・・・実物大に近い(?)、段ボールでつくった恐竜です。
恐竜の骨格模型も全部手作り。
どんどんどんどん伸びていく・・オーストラリアまで行っちゃって化石の勉強してきた女子高生たち。頼もしいです〜。サイエンスの未来は彼女たちが担う。気持ちを持ち続けて女性研究者になって下さい。目指せ猿橋賞! ずっとずっと頑張れ。

そして一番すばらしいのは縁の下の力持ちである先生です!こういう熱血先生との出会いが一生を決めることありますよね。
先生って偉大。

エジソンの誕生日



2011年2月11日(金)
今日はエジソンの誕生日。
ミュゼップのアクセサリ・ショーケースにエジソンのことが書いている豆本の古本が飾ってるのをご存じですか?
ちょっと開けてみる。
「エヂソン翁第七十五回誕辰祝賀会」発行の「エヂソン翁小傳」大正十一年二月十一日。

エジソンの偉業が簡単に書かれているのだが、例えば、蓄音機の発明のところには、
1878年1月、公衆の面前で各国語や犬鶏の鳴き声、咳くしゃみなどを録音したものを蓄音機で再生して聴かせたら、聞いていた医者が、本当に風邪の人がいると思って「薬をあげましょう」と言ったとか書いてある。愉快です。

この豆本の末尾に、会長 子爵・渋澤榮一氏を始め、たくさんの子爵男爵などが祝賀会役員として名前を連ねている。おっ?。
科学の進歩を国民に啓蒙しつつ、世界と肩を並べるような交流をするためでしょうか。

20世紀初頭って、日本も世界も、はったりしたりサイエンスしたり、アートしたり、みんなみんな本当におもしろい!

宇宙箱舟計画

2011年2月7日(月)
今朝は、「はやぶさ」カプセルの展示撤収。梱包される直前のカプセルにもう一目、別れをつげにいきました。ありがとう「はやぶさ」(結構、私、はまりました)。

ところで、この写真、うぉっ、かっこいい。
はやぶさ展の時に同時開催された「宇宙箱船ワークショップ」のできあがり作品写真です。

宇宙に逃れる箱船計画、片寄らないで地球上の生き物を乗せて行くとしたら、どんな動物や植物をのせたらいい?、と話し合ううちに、生物多様性などにも気づいていく、というとってもおもしろい時間(授業)らしい。

こんなおもしろいこと考えるの誰?というと、あ、やっぱり、子どもへの情熱満々の博物館の塩瀬先生、学内の連携部門のMさん、それに徹夜で作ったという教材はDさんの力作。

最初の写真、少しずつ写真撮れば 「脱出・21世紀箱船」パタパタアニメできそう。
私たちの時代なら宇宙の船、といえば「宇宙戦艦ヤマト」だけど・・あぁ、あの主題歌が頭にこだましています。
このワークショップ、全国でやれば、みんな楽しい授業になるぞ〜!!

はやぶさ展・最終日


2011年2月6日(日)
ひゃ〜。想像できますか?京大博物館に行列、30分ほど外でお待ち頂いてました。ほんとうに有り難いし、たくさんの人で嬉しい!
はやぶさ、とっても身近な魅力と夢があります。
感動的な擬人化ストーリーでなく、実際に「太陽系の起源をさぐる」という研究がこれで飛躍的に進む、とのこと。
写真は朝日新聞より
はやぶさの展示は2階ですが、1階のロビーでは、堀川高校、嵯峨野高校の高校生による解説コーナー(本当に舌を巻く説明のうまさ。京大の先生も負ける!?)、二台の映像コーナー、花山天文台コーナー、理学研究科の質問コーナー・・・といくつものコーナーができて、好きなところに好きなだけ過ごせるゆったりさがうけて、楽しさいっぱい。
閉館後、博物館館長が「おもてなし成功!」。
そう、「おもてなし」文化なら京都は得意なんです。

今日は京大時計台ホールでも「はやぶさシンポジウム」がありましたが、こちらも満員御礼。中身は宇宙研、政府関係、天文学などのトップの先生方がお話になり、とてもよくわかるいい講演会でした。特にDVDの上映は、大スクリーンでは迫力がありましたね。

ああ、はやぶさ漬けの一週間でした。なんとか無事におわってよかったよかった。
明日はへたりそう。でも後片付けがあります・・・とほほ。

いとかわクッキー(はやぶさ展)

2011年2月3日(木)
かわってこちらは、京大博物館のはやぶさ展。
目玉の一つ「いとかわクッキー」です。
これは小惑星「いとかわ」の10,000分の1の大きさ(5.3cm)で、ミューゼスの海やはやぶさの影まで再現した優れもの+蘊蓄満載のクッキーです。
みさと天文台の友の会が企画、シェ・みなみのシェフがつくりました。
一個一個手作りです。
ところが、あっ!!と言う間に売り切れ(泣)
「あとで買おうと思っていたのに」というスタッフの方々多し。また追加を来週頼むことになりました。ただ、シェフが一個一個手作り、なかなかできません。予約だけで結構たくさんな数に・・・予約はいまのうちにどうぞ(笑)

吉田神社節分

2011年2月3日(木)
はやぶさ展も人がいっぱいですが、ここ、吉田神社の節分の火炉祭(大どんど)も、半端じゃない人混みと、半端じゃない炎です。
恒例の夜11時から始まる大どんどにあわせて、直前にお参りに行き、注連縄を渡し、ふじちとせの酒を仕入れて、上で合流した友人たちと御神酒と称して頂きながらこれを見るのがここ数年の節分のすごし方です。こうやって「今年も新年を迎えられました、あけましておめでとう!」と祝い合うのです。
京都の節季の過ごし方は、いつも楽しいものです。

はやぶさ展・オープン!

2011年2月2日(水)
さぁ、今日からはやぶさ展のオープンです。わくわくです。
いつもは仰々しいことしないのですが、今回はテープカットのセレモニーあり、京都放送の村上さんの司会で、松本総長、柴田天文台長をはじめ、お歴々の方々、・・・と一番乗りのお客さん(今朝7時から待っておられたそう=一番手前の方)、が「1、2、の3」で結界を開く瞬間。

カプセル展示室では、理学部の学生さんが一人ずつ、それぞれの部品展示の前についていて、説明を細かくしてくれ、「大学で開催」という雰囲気がむんむん。ちょっと意地悪な質問にも丁寧に答えてくれました。
ロビーでは「質問コーナー」があって、こちらもゆっくり話ができ、ビデオも二台ゆっくり見られます。
予想したよりものびのびと、常設展も見ながら進めるし、「まぶさび展」も見られるし、これは大変なお得!・・・あ、今日と明日は、吉田神社の有名な「節分」もセットで見られるし!!