大文字の送り火

今年はかまびすしかった、大文字。
ずっと百年か二百年、淡々と、絶やさず御精霊さんをあちらの世に送ってきたひとびとの心の行事。白い点々は保存会の人か。ご苦労様です。


わたしも身内をあの世に見送ったので、今年の盂蘭盆の送り火にはひとしおの期待があります。お盆前に六道珍皇寺でよっこいしょとお迎えしてきて、数日一緒に過ごし、こんばん、山に盛大に大の字に火が燃えさかったら、さようならします。
大文字は人の形をあらわしたもの。「妙法」を唱えて、「船」に乗り、山影から出てきて「左大文字」となり、「鳥居」をくぐって再びあの世へ帰っていく・・・・登っていくお精霊が迷わんための道しるべの灯明だそうです。


そのために重い薪を背負って汗まみれで山に登る方には感謝してます。
決まった木を伐り一年前から乾燥させる、保存会の日々の営みにも敬意。


よそさんにはよそさんのやり方がおまっしゃろ。風習をよく知らへん九州の人が、思いつきで勝手に「善意」でスタートしたのが、今年の騒ぎの発端の由。本当に鎮魂の想い、応援の想いがあれば、まずそんな付焼刃なことあかん。よそさんの民俗や風習をふんづけて、きちんと裏付け取らへんまま、美談と科学と政治をごっちゃにするマスコミも頂けへんしね。


それはともかく、大文字はきれいに燃えていきました。
・・いってらっしゃい、さよなら、また来年降りてきてね・・・。
近所のおばあちゃんの気持ちが少しわかりました。



ちなみに秋田にも「大文字」ありますよね〜。

0 件のコメント:

コメントを投稿