渋柿・甘柿

2011年10月
「若いっていい」を連発してましたけど、このお方にはまだまだ青い柿たちは負けます。
土曜日に「子ども博物館」でいつもにこにこしながら顕微鏡をのぞいているN先生。
話し出したら、泉のごとくおもしろい話がどんどんどんどん。

昼ご飯でパンを食べながら「ドイツではね、毎朝たくさんのパン屋さんがパン売っててね、下宿のおばさんに『どこそこのがおいしい』と言われて、必ずそこに買いにいくんですよ」。
へぇ〜、じゃ京都では豆腐屋さんみたいなものですか。

「イタリアでもね、柿はカキですよ」。
・・・『カキ・なんとか』と呼ぶんだとききましたが、わすれちゃいました。
「ほら、カーキ色っていうでしょう、あれも柿から来てるんですよ」

それから話はどんどんすすみます「日本の犬はお行儀がよくないですね。イギリス(あれっドイツだったっけか)ではね、犬の学校がたくさんあるんですよ子どもは学校にいく、犬も犬の学校に行くんです。学校で他の犬とのつきあいも身につけるんです」あ、なるほど!

「70歳迄は野菜とか裏の畑で作ってたんですけどね」えっ、ちょっと待って下さい、先生、今おいくつなのですか?「10年前ですよ。私はいま80歳ですがな」
ひゃー。

フィールドに行ったときの話やら、大学で教えた女子学生の話やら、メールもFAXもない時代の論文海外投稿の話やら・・・飄々と話されて尽きません。

ほんま、渋柿は甘い!渋みのある方は、噛めばかむほど「味」があって興味深いです。
そして、ショップの自動販売機で1日に何杯もコーヒーを飲んで売上げにせっせと貢献して下さる。
いちばん感じ入るのは、その品のよさですね。渋柿・甘柿。
お茶室のようなお年の召し方。いいなぁ。

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