「古事記と宇宙」大和郡山にて

2012年11月24日(土)

奈良・大和郡山城ホールで「古事記と宇宙」というイベント。
柴田花山天文台長が、CD「古事記」という組曲にインスパイアされて、延々と200枚近くの宇宙の映像をつけた45分間の映像作品の上映と、作曲家・ミュージシャンの喜多郎さん自身の演奏。前日にはシンポジウムもいろいろ。

今年は「古事記」編纂1300年だそうで、稗田阿礼の里という大和郡山市が一年間かけた古事記記念イベントのエンディングとして行われました。

5月の日食講演会で、京大時計台ホールではじめてこういう試みをしましたが、今回の映像は、柴田台長の指示のもと、京大学術情報メディアセンターのMさんとIさんが何ヶ月もかかって最後は徹夜連続で仕上げたもので、それはそれはクオリティが高い。

太陽の活動期の四次元映像や日食、オーロラ、惑星、恒星、星雲、彗星・・数え切れないほどの天体の映像が、ダイナミックな音楽とぴったりに次々映し出されて息をつく暇もありません。

どかんどかんと小爆発を繰り返す太陽、磁気嵐を出しまくり、そして時に沈静する。
そんな中で、地上の生命の有無を考えるのすら意味がないように思えて、威張ってる人間も逆に太陽と同じ「物質」の一部なんだ、と強く思った一日でした。

最後の三分の一は、日本の天文学を1300年近く、淡々と俯瞰した歴史でした。7世紀から天文観測のことが史実として残っているそうで、日本でも人々はずーっと空を見つめて生きてきたなぁ、と胸が熱くなりました。上映が終わった後は、水を打ったようにしーんとして、それから拍手の嵐。

いや、この映像すごいから、博物館でまた上映してほしいなぁ。




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